あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

一月の園芸家

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あけましておめでとうございます。

この年末は、消しゴムはんこ職人となって年賀状づくりをがんばりました。トラちゃんのデザインは、かっこよくなりすぎず、かわいくなりすぎずシンプルを目指しましたが、デフォルメのさじ加減が難しかったです🐯💦

 

園芸家12カ月

年末年始の間に、カレル チャペック著『園芸家12カ月』を読みました。2、3年ほど前に平凡社から出ている飯島周訳『園芸家の一年』を読みましたが、今回はたまたま図書館にあった中公文庫の小松太郎訳のほうを読みました。(最初に読んだ平凡社飯島版のほうが読みやすかった気がします)

オリジナルは1929年に出版されているそうなので超ロングセラー作品ということになりますが、時代や国を超えて、なんでこんなに素人園芸家の気持ちがわかっちゃうの!と読むたびに驚くエッセイです。そして実兄のヨゼフ チャペックによる挿絵もとてもかわいいです。

出版された当時のチェコの時代背景を考えると、ただただガーデニングへの愛を語る本作は内容的にかなり特殊なのかもしれませんが、二度の大戦の合間の先の見えない時代だったからこそ、たっぷりのユーモアや、読んだ人が前向きになれる素敵なメッセージがたくさん散りばめられているようにも思います。

さて本作では素人園芸家の泥くさいロマンチシズムや、ガーデニングにそこまで興味ない人からしたら意味不明な挙動なんかが槍玉に挙げられており、これがまた、当てはまりすぎてツライ…周りから変人だと思われないように気をつけようと反省しました。(いや、もう思われてる可能性も全然ある)

私は本を読んだあとにAmazonのレビューなどで他の人はどんな感想なのかチェックするのが好きなのですが、『園芸家12カ月』に関しては「気持ちわかる」という賛同コメントが多数あり、なんだか少し安心しました。よかった〜、私だけじゃなかった(笑)

 

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さて、1月の園芸家も決して暇ではありません。

バラたちの枝が赤色に染まり、だんだんと水分が抜けて触れるとカラカラと軽やかな音を立てるようになってくると、そろそろ冬剪定や誘引をしなきゃという気持ちになってきます。

まずはつるバラのグロワール ドゥ ディジョン ルージュから、葉落としや軽い整枝をしました。

仕込み中の用土の準備ができたら、今年もバラたちの冬のお世話を進めていきたいです。