あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

バラのがんしゅ病について

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虫食いのある葉っぱはほとんどむしってしまったのですっかりさびしい姿になっていますが、レイニーブルーがぽつりと一輪咲いています。

さて、このレイニーブルーは今年の夏にがんしゅ病のこぶを発見したため、こぶは切り取らずに木酢液を一度だけ塗り様子をみていた状態でした(これが正しい対処方法かはわからない)。最近マルチングをはがして根元をみたところ、表面がボロボロに腐食してはいるもののやっぱりこぶが残っている状態でした。

他のバラたちのマルチングも順次はがしていったところ、なんとシャトードゥシュベルニーとアンジェラにも株元にこぶを発見してしまいました。他の鉢にも広がっていそうで今年の冬のお手入れがめちゃめちゃ不安すぎ!

バラのがんしゅ病って、見た目がグロテスクでショッキングだしネットで調べても怖いことばかり書いてあるので、どう付き合っていけばいいのかいまだにわからないことばかりです。

【徹底解説】バラのがんしゅ病について! - YouTube

でも、最近まつお園芸のがんしゅ病についてのYouTubeを観て、私も症状に対処しつつ様子をみながらできるだけ長くお付き合いしていく方向で行きたいなと改めて思いました。がんしゅ病にかかってしまった株はどれも思い入れがあるものだし、またここまで大きな株に成長させるのって大変だし。

しかしがんしゅ病発症株を育て続けるとなるとひとつ問題になるのは古土の処分です。まつお園芸のYouTubeでは、鉢植えの場合は毎年土替えをすることで土中の病原菌の濃度を減らしていくことをおすすめしていますが、それって毎年かなりの量の土を廃棄しないといけなくなってしまいます。経済的にもツライ!他の植物に使っちゃダメなのかな?

がんしゅ病を引き起こす「Rhizobium radiobacter(旧来Agrobacterium tumefaciensとされていたもの)」が他の植物に感染することはないのかWikipediaでざっとみてみたところ、そもそも一種類の細菌じゃなく「植物に対する病原性を持つものの総称」であり、「多くの双子葉植物および一部の裸子植物単子葉植物」で腫瘍を引き起こすっぽいので無処理での土の流用は他の植物にもかなりリスクがありそう。古土は袋に詰めてとっておいて、真夏の炎天下にさらして熱消毒すれば殺菌されるのだろうか?いろいろ調べたりする必要がありそうです。

さてこのやっかいな病原菌ですが、植物に腫瘍を生じさせる仕組みが農作物の遺伝子組み換えに広く応用されてるようです。私たちの生活に役立っている一面もあったとは、とても意外。がんしゅ病について、文系の私が理解できる情報は残念ながらほんの少しだけど、生物学の基礎知識があったらもっといろんなことがわかっておもしろそうだなあ。

アグロバクテリウム - Wikipedia