あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

読書リストを消化していく

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お金はないけど時間はあるのをいいことに、コロナが収まっているうちにあちこちぶらつく日々。無職生活を満喫しております☺️

最近読んだ本

最近はガーデニングの記録がぜんぜんできてないけれど、今回も読書感想文です〜。

読書好きの母は、いつも自分の読んだいろんな小説をせっせと私に薦めてくれるのですが、図書館で探しても貸出中で借りられなかったり、他に読みたい本があったりとなかなか読めずにいました。たまたま図書館で借りることができたので、母のおすすめの一冊を読んでみました。そういえば友人に以前おすすめしてもらった本や読みたいけど読めていない本のリストが増えていくばかりなので、時間があるうちにどんどん読んでいきたいな!

和田竜著『村上海賊の娘

本作では、史実上の「織田信長とその配下の泉州侍勢VS大坂本願寺・毛利家・村上家ら」の戦をベースにしながら架空の景姫というキャラクターを主人公に、侍や海賊たちが繰り広げる陸上、海上での合戦の行く末を描きます。

各家の頭領らは織田家の台頭という大きな危機の中、自家存続を賭けて合従連衡の策をめぐらし、戦います。自家が生き残るための賢い決断を下すこともできるはずなのに、生まれ持った彼ら自身の気質が、信念が、自儘に生きて戦えと彼らを駆り立てる。とりわけ主人公の景姫にとって敵方となる泉州侍たちの、戦場においても死をも恐れず俳味に生きる粋な存在としての描かれ方はかなり特異で、平和な現代を生きる私たちと全く異なる死生観だと思いました。しかし「自儘に生きる」、、いい言葉です。

私は2年ほど大阪に住んでいながら、大阪城の前身が浄土真宗の本山である大坂本願寺だったというのはこれまで(興味がなさすぎて)全然知りませんでした。歴史を知ると、街歩きがもっとたのしくなりそうです。そんな感じで、本作は日本史をろくに知らない私にも歴史の楽しみ方、読み解き方を教えてくれる一冊でした。