あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

スイセンが咲きました

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ミニスイセンのティタティタが見頃です。

春は、土を割って光を求めて天に向かっていく植物たちの強い意志と生命力を感じる季節ですね。そんな植物たちに日光が差し込み、細胞の内側からきらめくような一瞬がとても好き。同じ生き物としてその美しさに惚れ惚れしてしまいます。

春は人を詩人にするのかな?笑


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春の主役の一つ、チューリップも成長中です。

 

先月末、夫の母国が侵略国家となってしまいました。国際社会からの制裁で母国にいる夫の家族が大変な思いをするかもしれない。もしかしたら日本でもロシア人個人に対する制裁や排斥が起きてしまうかもしれない。ニュースを見るたびにおそろしい考えがよぎり、危機が身近に迫ってきているように感じられ、しばらくの間とても怖く悲しくなってしまいました。最近になりようやくニュースとの距離の取り方がつかめてきたような気がします。

今のところ、日本でも報じられているように情報統制はあるものの、夫の家族はさほど変わらず日常生活を送っているそうで、その点だけは少し安心することができました。

3月8日は、国際女性デーでした。この日が祝日となっているロシアでは、同性異性関係なく女性に対して花束やメッセージを送ってお祝いするそうで、うれしいことに私も夫の家族や何人かのロシアの知り合いからメッセージをもらいました。近況も少しやりとりし、「大学で勉強を頑張っているよ」とか、「村の森で雪が降っているから動画を送るよ」とか。そうしたやり取りを通して、世界中で、当たり前にあるはずの私たちひとりひとりの日常生活が、どれだけ貴重で大切であるかみたいなことに自分がこれまでひどく無自覚であったこと、時にそれがあっという間に壊されてしまうことに気付かされた直後だからなのか、いち生活者として、ふいに胸がいっぱいいっぱいな気持ちになってしまったのでした。