あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

京成バラ園で今シーズンを締めくくる

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この写真の色の点々すべてがお花!整形式庭園全体に花が溢れていて、バラの海のようです。

 

千葉県の京成バラ園に行ってきました。

バラ園の園長の方による園内解説ツアーがとても勉強になったのでその内容を中心に、忘れないうちにまとめておきたいと思います。

※完全に自分向けの備忘録として長々書いております〜。

 

まず京成バラ園に行って私が驚いたのが、全体的にバラの株が大きいことです!

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おみやげ屋さんの脇に植えられていたボレロです。これでたぶん一株…!ボレロってこんなに大きくなるんですね!お花の数もすごいし、お花の一つ一つが私のこぶしより一回り大きいくらいあります。

他にもパパメイアンの株がでかすぎて頭上1メートルくらいのところに花が咲いてしまい香りを嗅げなかったり、今まで行ったことのあるローズガーデンよりも全体的に樹勢が強い気がするのです。

園長さんの解説によると、京成バラ園では基本的に自然樹形のサイズで育てていて、深く剪定しない?ようです。株を大きく育てることで葉っぱの数を増やし、しっかり光合成して元気にたくさん花を咲かせてもらうんだとか。一方で肥料はというと、地植えのものに関しては年に一回冬の寒肥(主に油かすなど)を与えるのみなのだそうです。

ただ、強健で耐病性の強い品種ばかりでなく耐病性が弱かったり育てにくい品種などもあり栽培品種がとにかく多岐にわたるため、薬剤散布は全体的にしっかりめに行っているらしいです。ホームページによると園内には1,600品種、10,000株もあるそうなので、それぞれの品種の性質の差による育て方の違いも大きいのでしょうね。

 

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おもしろかったのがメルヘンツァウバーというコルデス作出の品種に関するお話。丈夫で香りもちょっとある初心者が育てるのにもおすすめのバラで、ドイツ語で「おとぎ話の魔法使い」という意味なのだそうです。コルデスやタンタウなどドイツの育種会社の品種はおとぎ話にちなんで名付けられることがよくあるらしく、メルヘンツァウバーも意味を知るとかわいらしいネーミングだなと思います。

でも京成バラ園に植わってるメルヘンツァウバーは、本当に丈夫な品種なの?と思っちゃうくらい「ちんちくりん」で、なぜかというと薬剤散布することで葉焼けしてしまって逆にのびのび育てずにいるんだそうです。薬剤散布せず無農薬で育てたほうがいきいきする品種もあるのはちょっと驚きでした。ベランダで極力無農薬でお花を育てたい私には目からウロコな情報です。

薬剤散布は葉っぱをできるだけ落とさないで株の体力を増強させることが目的だろうから、もともと耐病性の強い品種に関しては薬害が出てしまったりマイナス面が強く出てしまうこともあるということなのかも。

 

 

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 ベルサイユのばらシリーズのフェルゼン伯爵。

 

 

それから、今年は台風による塩害がひどかったというお話。

台風の強い風で海水を浴びてしまった葉は、気孔が塩分で詰まってしまい枯れてしまうそう。なのでとにかくすぐに水で洗い流す必要があるそうです。勉強になります。

 

 

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ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ。皮をむいたりんごで作ったみたいな、あるいはステンシルしたみたいな覆輪の色の組み合わせがかわいい!これで香りが強かったら育ててみたいのだけど。。

 

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やっぱり大好きアンブリッジローズさん。いつかうちに来てほしい! 

 

 

最後に、この時期の花がらの処理について。

これからの時期は京成バラ園では咲き終わった花がらはそのままにしておくことで、新しい芽をあえて出させず、今ある枝葉を固く引き締めて育てるそうです。そうすることでこれから冬にかけて寒さに当たっても耐えられるだけのしっかりした丈夫な株に育つのだそう。

 

 

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自然風庭園に植わっていた、ロサ・ムルティフローラ(たぶん)のローズヒップが日差しでキラキラ。

 

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 イングリッシュローズコーナーに植わっていた、看板のない子。ショップの店員さんに聞いてみたところ、たぶん「ミス・アリス」かな。ライラックのような、スッとさわやかでバラっぽくない香りが印象的でした。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました(*^^*)