あさがお にっき

小さな庭の記録や、日々のこと

リスタートの秋

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すっかりご無沙汰しております、さとです。

今年の全国的な猛暑は、人間にも動植物にとっても本当に過酷でしたね。

この夏は個人的にも悲しいできごとが重なってしまい、体調や気持ちの面でも浮き沈みの激しい期間でした。

10月に入ってからは、すっかり荒れ果ててしまった庭をリセットすべく少しずつ作業を進めています。


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ちゃんと暑さのケアをできずにバラを何鉢も枯らしてしまった中、暑さが過ぎてから一斉に枝という枝を芽吹かせ始めたグロワールドゥディジョンルージュ。気持ちが落ちている時に元気をもらえました。

1枚目の写真のステファニーグッテンベルクも、またかわいいお花を見せてくれてうれしい。


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今日は、ちょうど1年前に仕込んでおいた(?)生ゴミコンポストを掘り起こして花壇に投入しました。卵の殻は残っていますが、見た目やにおいは完全に土です。asagao-nikki.hatenablog.com


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生ゴミコンポストを投入した花壇に、パラパラパラ〜とてきとうに余った種をまいておきました。うまくいけば冬のあいだ間引き菜を楽しみつつ、春の1年草を植えるまでのブランクを有効活用できるんじゃないかなと思っています。

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今年の春はちょこっとですがビーツが採れ、夫においしいボルシチを作ってもらいました。また来年も収穫できたらうれしいな!


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夏の間の雑草や枯れ葉などは花壇のマルチングとして利用。庭の虫や微生物たちを味方につけて分解のサイクルを回していくのは気持ちがいいものです。

引き続き、来年の春に向けてちょこちょこと庭の整備を進めていきたいです。

不完全な庭

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我が家の庭も、いよいよ盛り上がってまいりました。バラのシーズンです。しかし今年は連休中も在宅勤務ではあるものの仕事をすることになってしまい、横目で庭をちらりちらりと見ながら過ごしていました。

グロワール ドゥ ディジョン ルージュはたくさんの花をつけてくれましたが、朝晩2回の水やりでも間に合わず、かなりのお花をボーリングさせてしまいました。でも誘引もなかなかうまくいったし、何より機嫌よく育ってくれているし、来年は水やりをもっと工夫してポテンシャルを発揮させてあげたいな。


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クレマチス’ロマンチカ’とレイニーブルーの挿木株。レイニーブルーの親株は残念ながら去年がん腫でお亡くなりに。残された挿木株がまた大きく育ってくれますように。


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テス オブ ザ ダーバーヴィルズ。めっちゃうつむきます。

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とてもかわいいし香りも好きなので大株に育ってくれたらうれしいな。


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濃色+白の組み合わせはなかなかシックな印象。バラたちがピンクピンクし過ぎているので、花壇部分はこれくらいの引き締めカラーな方がバランスが取れていいような気がします。(それでも派手派手?)
ちなみに、私がピンクのバラが好きなのではなく、通販のバラの福袋などでお任せで苗を購入したら、ピンク系ばかり揃ってしまっただけなんです。本当はもっと全体的にナチュラルな色味だといいなあという気もしてたり。

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オルラヤは友達からもらった種から。


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アンジェラとアンブリッジローズ


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オルラヤ、ノースポールの背後にがん腫のシャトー ドゥ シュベルニー(いちおう隔離しているつもり)。こぶの進行がひどく、この子とももうそろそろお別れかもしれない。でも健気に咲いてくれています。


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収穫のタイミングがいまいちわからないまま育っていくビーツ(左)、春先に人工授粉に成功したレモン(右)

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花がらまで美しいと思ってしまうグロワール ドゥ ディジョン ルージュ。

 

成功も失敗も、美しいも醜いも、すべての事象が一斉に小さな庭の中でひしめき合って発生しているような、そんな2023年の春です。この不完全さをなんとなく愛しているのかもしれません。

仕事も生活も今年はなんだかとても楽しくて、でも問題も多くていろんなことが一杯一杯で、正解がない中で今の自分にとってのベストを選択しようと日々もがいていますが、そんな感覚ですら丸ごと愛していけたらいいな〜。

チューリップの季節

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毎日楽しく仕事をしている間に、庭の景色はどんどんと移り変わっていきます。ステキだ!と思う瞬間を記録するべくiPhoneで写真は撮り溜めているものの、ブログはサボり気味になっていました。日々元気に過ごしております。

チューリップを植え始めるようになってから、春が以前よりもっと待ち遠しく大好きな季節になったような気がします。だってチューリップがこんなにかわいくてワクワクするものだなんて、育てる前は全然知らなかった!昔から人気なわけです。

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でも今年は鉢植えに失敗したり、薄紫色のチューリップが全然咲かなかったりと散々でした。一昨年の球根も結局あまり咲かなかったし。もしかしたらですがチューリップって古土だとうまく育たないんじゃないかな?私はけっこう適当に古土を使い回したりしているので…(最終的には上手に土をリサイクルできるようになりたいなと思ってる)

それでも、1枚目の写真に写っているクリーム地にピンクのバイカラーの'シルクサプライズ'と、一昨年買った白と紫のバイカラーの'スピッツベルゲン'が花壇を盛り立ててくれたのでうれしかったです。

 

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失敗した鉢植え。でも濃い紫の'クイーンオブナイト'がきれい。


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手前の濃い赤の茎の植物はビーツ。チューリップやスイートピーなど、今年の庭はいろいろなバリエーションの紫色が目を引きました。


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こちらにも紫。今年はミックスカラーヤグルマギクの種をまいて、濃い紫と青のお花の苗が育ちました。

もう少ししたら、バラも咲き始めそう。季節が進むのが早い〜。

 

asagao-nikki.hatenablog.com

去年と比べると、今年の庭はもじゃもじゃ!ガーデニングが年々ワイルドに、適当になっていく...

春は足元から

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足元にふと目をやると、ハナニラが見頃を迎えていました。涼しげな薄紫色が大好きなお花です。

どんどん増えるムスカリの球根も一緒に植えてみたんだけど、今年はあまりタイミング合わずでした。

 

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ミニスイセン'ティタティタ'は去年頃からウィルス病にかかってしまったようで、あまり旺盛に育ってくれなくなってしまいました。

球根植物は植えっぱなしで楽ちんだなって思っていたけど、ウィルス病に弱いものも多く、一度感染してしまうと治ることはないようなので廃棄するしかないというのが残念。多年草ならではの悩みです。

 

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さて、足元に咲くお花の他にも、さと家の庭では収穫をサボった水菜のお花が満開になっています。全く意図した光景ではありませんが、園芸品種にも負けない華やかさを感じます。食べれるしお花もかわいいし、水菜、なかなかやるな。

意図しなかった植物の良さを発見したとき、ガーデニングっておもしろいなあと改めて感じ、全く飽きることがありません。いつも植物たちから何かを与えてもらっているような感覚があります。


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こちらはヤグルマギク、ユリ、オルラヤ、ニゲラなどがひしめき合う花壇。きっと地下では根っこ同士の壮絶な場所取り合戦が繰り広げられているに違いありません。

 

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クレマチス'ロマンチカ'のふわふわ新芽。かわいい見た目とは裏腹に、ロケットスタートですごい勢いで伸びています。今年こそ誘引をちゃんとやる!


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あったかくなってきたので、在宅勤務の日は庭でひとりランチを楽しめるようになりました。いい季節です。

 

回復の春

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最近、うれしいことがありました。

一昨年の春にコロナに感染してからずっと嗅覚障害が残りにおいがわかりづらい状況が続いていたのですが、最近になって急に嗅覚が回復してきたのです。

ずっと忘れてたけど、街や生活にはいろんなにおいがあふれていた!(いいにおいも、よくないにおいも😂)街中で、ふと花の甘い香りに気づき、「ああ、春だな」と思える瞬間がたまらなく幸せです。

近所の梅園に散歩に行ってきましたが、梅の甘い香りもまた懐かしく感じます。

ゆるやかな回復に向かう、そんな春です。

 

さて、我が家の地面の記録です。
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手前のほうでビーツとワスレナグサがにょきょき。奥のほうでは、チューリップが芽を出してきました。

 

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スイートピーを植えた10号鉢。


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もう一つの花壇は、キュウリグサハコベ、フラサバソウ、こぼれ種のカラシナなど自分で植えてない雑草類の勢いがすごい、、ちょっと整備しないと。

今年は、イタチに何度も花壇を掘り返されてしまい、植えていた苗がいくつかがだめになってしまいました。穴を埋め直したり、マルチングの枯葉を分厚く敷いてみたりとささやかに抵抗してみましたがあまり効果はなく、しばらくのあいだ、毎晩のように花壇を掘り返されてしまったのでした。これがイタチごっこか(?)

最近のこと

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もりもりビオラさん。

最近は週末に遠出したり人と会ったりすることが増え、そこそこ忙しく日々が過ぎていきます。コロナ禍のころは夫以外誰とも会えないし出かけられないからガーデニングに全力投球していたけれど、日常生活で周囲の人との関わりが戻ってくる中で、また自分の中でのガーデニングとの向き合い方も変わってきそうです。

気持ちが疲れてしまってなかなかバラの冬剪定に気が向かずにいたら、ぎゃー!もうあちこちで芽が動きはじめてる!それもそのはず、もう2月も終わりですもんね…

慌ててこの週末で剪定、誘引を進めています。バラの剪定も、上達してるのかどうかわからないけど以前と比べると短時間の判断でかなり思い切ってバチバチっと切れるようになってきました✌️

何事も、より大きな収穫を得るには引き算が大事だったりして。人づきあいも、何を言うかよりも、何を言わないかのほうが重要なのかも…なんて思うこの頃です。もはや剪定とは関係ないか。

 

さて、新しい会社で働き始めて早くも4ヶ月ほどが過ぎました。女性の多い会社ということで安心して働けそうと思って入社したところ、配属先は私と親子ほども年が離れたおじさんばかりの、なんだかギスギスした雰囲気のチームだったのでした…自身を「ひねくれ者」と称するクセつよで口の悪い上司のもとで働くことになってしまい、自分の上司運のなさを一瞬呪いました。

それでも、「悪口は決して言わず、笑顔とユーモアを絶やさず、おじさんには絶対に媚びず、同性の女性との関係性をめちゃくちゃ大事にする」をモットーに人間関係づくりをがんばっていったところ、上司(おじさん)にタメ口でツッコミを入れても割と許されるくらい信頼して(?)もらえるようになり、周囲からも「さとさん、あの席でよくがんばってるね」「さとさんのおかげで上司さん最近穏やかだよね」などなどポジティブな声をかけてもらえることが増えてきました。自分にとってもだいぶ働きやすい人間関係を築くことができてきたように思います。これで自分の仕事もしっかりパフォーマンスを上げていけそうです。

でも毎日そんなことしてるとしんどいので、集中したい業務中はイヤフォンで音楽やラジオをガンガン流して周囲の音をシャットアウトしたり、少なくとも週一回はリモートワークで引きこもることで、人付き合いを楽しみつつ心の平安を保っております。そこらへんは自由な会社なので良かったです。

私の場合、年齢が30を越えたあたりからいろいろな場面でハラスメント一歩手前の言動やジェンダーギャップに遭遇することが増えてきました(たぶん20代の頃は経験した環境も限られていたし、割とボーッと生きてたのであまり気づかなかったんだと思う)。ハラスメントやジェンダーギャップを目の当たりにする度に憤慨したりもしたのですが、自分がなぜ傷ついたのかを都度しっかり分析してきたことが功奏したのか、いま現在結果的に自分の心を消耗させずに価値観のまったく違うおじさんたちとうまくつきあう術を身につけつつあるような気がする…これはもう心の修行ですね。ハラスメントやジェンダーギャップは本当に早くなくなってほしいけど。

こんな感じでガーデニングから少し遠ざかってしまっていましたが、チューリップの芽もあちこちで出てきていますし、これまでのようにまたガーデニングを通して心の栄養を摂っていきたいです。一年でいちばん楽しみな春も近いですしね!

冬の帰省

母が手術のためしばらく入院することになりました。母の見舞いとその間一人で過ごす父の家事手伝いのため、母の退院日前後で短期間の帰省をしてきました。

地元は、12月の寒波でどっと積もった雪が市中のあちこちで山のように積み上がっていました。先月の寒波は、除雪作業が大変だったんだろうな...雪景色は自分にとってはお馴染みの光景ではあるけれど、今回の帰省の理由が理由なだけに、ここで両親が年老いていくと考えるとうっすらとした不安を感じます。でも、みんななんとかしているんだよね。

家に着くと、意外にもキッチンやリビングは汚れていなくて、母が入院前に徹底的に掃除したのがそのままになっているという感じでした。父に聞くと、できるだけ部屋やキッチンを汚さないようひっそりと過ごしていたとのこと。家事や料理ができないと、そういう考え方になるのか...庭で採れたレモンや、宅配で取っている無農薬野菜をカバンに詰めて帰省していたので、食事のメニューにサラダや具沢山みそ汁を追加したところ大いに喜んでもらえました。うう、父の方も心配すぎるだろ。

母は無事に手術を終え、予定通りの日に退院することができました。退院日当日、父と二人でスーパーで買ったチューリップとスイートピーの花束で、退院してきた母をささやかにお迎え。母の退院後は、とにかく傷の治りが早まるようにと、野菜多めのメニューに肉類の主菜を加え、タンパク質もしっかり摂れる食事を3食用意しました。ふだん家事や料理をしてもらえることが少ない母もとても喜んでくれました。うふふ、あのめんどくさがりやで実家にいた頃は家事を全然手伝わなかった娘が、けっこうちゃんとできるようになって、びっくりしたでしょ?と、心の中でニヤニヤする。

短い帰省ののち、数日ぶりに出社して上司にお土産を渡しました。上司に「帰省してたの?」と聞かれたので「はい、ちょっと親孝行してきました」と返答。親孝行したいと思えるときに両親がいてくれて嬉しい。自分でもちゃんと役に立てることがあるのが嬉しい。ちょっぴり、一人前になったような誇らしい気持ちになっちゃったりして。